コーチの柿澤真希です!
今回S2クラスの大滝莉央を、2週間のITFジュニアに帯同し、本日シンガポールから戻りました。
私自身、高校3年生の時にITFジュニアに出場し、今回コーチの立場として同行できたことを
光栄に思います。
試合結果は、1週目本戦ストレートイン 1回戦2-1勝利、(第5シードを破りました)2回戦0-2敗退
2週目予選1回戦2-0勝利、2回戦1-2敗退となりました。
【1週目】
本戦に入ることができたので、到着後3日間現地で選手に声をかけてしっかりと調整することができました。
日本人選手も多くいましたが、1人で来ている選手は少なく、その分色んな国の選手と練習ができて良かったと思います。
1回戦は第5シードのミスの少ない相手に対し1セットダウンとなりましたが、そこから粘り強さを取り戻し、見事勝利を収めました。
ショットの強さやコースで攻めるだけではなく、スライスやスピンなどで相手にペースを掴ませない試合展開ができており、
頭を使ってプレーすることの大切さを私自身も強く感じました。
また、本人も珍しく勝手に声が出たと言うほど気持ちが入っており、自信になる試合になったと思います。
2回戦はインドの同い年の選手に負けてしまいましたが、試合後には何度もその選手と練習してもらい、色々と吸収できたのではないかと思います。
【2週目】
2週目はグレードの高い大会で、予選からの出場。予選2回戦、ポーランド人との対戦でした。ファイナルセット10ポイントタイブレークでリードして勝ちが目前に見えた時、
急に対戦相手がラインコールをめぐり、試合を中断させられ、対戦相手の父親もコートに向かって
威嚇しはじめ、審判が途中からつく形になりました。そこから、流れががらっと変わってしまい、敗退しました。
メンタルのコントロールも難しく本人もとても悔しい試合になったと思いますが、考え方が全く異なる海外の選手と戦う国際大会だからこそできる貴重な経験だったと思います。
その後、ダブルスの本戦は残念ながら雨のため中止になってしまい、全日程が終了しました。
ポイントも獲得でき、様々な国の選手との練習や試合を通じて多くの学びがあったことと思います。
【番外編】
試合だけではなく、現地で素敵な経験もできました。
日本の他のチームと練習や食事をするだけでなく、トーナメントデスクでコミュニケーションをとってシンガポールテニス協会の方とも情報交換をしたり、別の場所のテニスクラブに招いてもらい食事させてもらいました。
シンガポールにはたくさんのテニスクラブがあり、レストランやプールが併設されているところもありました。
莉央も2週間を通してテニスだけでなく、英語でのコミュニケーションもどんどんと自分からとっており、今後の成長にも期待が膨らみます。
私も初めてのシンガポールを楽しむことができ、また学びもありました。特に海外の選手は感情を豊かに表す選手が多いと感じました。アクロスのジュニア達にも自分で試合を組み立てて、どんどん感情を出しながら自分のペースに引きこみ、試行錯誤してほしいです!